ポッドキャスト「町山智浩のアメリカ映画特電」、今週はあの『ダークナイト』をついに全米トップの座から叩き落した『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』について話します。
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ベトナム戦争映画『トロピック・サンダー』は、バカで傲慢な俳優たちのせいで撮影日数と予算を大幅に超過。精神的に追い詰められた監督は、撮影隊を実際の戦場に送り込んでしまう!
これはフランシス・コッポラが『地獄の黙示録』の撮影中、セットが台風で壊れたり、主役(ハーヴェイ・カイテル)を監督が途中でクビにしたり、マーロン・ブランドが全然セリフを覚えてなかったのでシナリオを書き直したり、プロデューサーが監督のカミさんなのに、彼女の目の前で監督が愛人とイチャついて現場のスタッフが頭にきたりで撮影が暗礁に乗り上げ、予算をはるかに超過して、ついにはコッポラが発狂寸前に追い詰められた事実を、ネタにしている。だからオイラは邦題は「史上最低の作戦」よりも「マヌケの黙示録」とかのほうがいいと思った。
そんな『地獄の黙示録』のメイキング・ドキュメンタリー『ハート・オブ・ダークネス』のパロディ、『トロピック・サンダー』のメイキング『レイン・オブ・マッドネス』をどうぞ.