アメリカ初の女性最高裁判事と『アウェイ・フロム・ハー』

TomoMachi2008-06-17

TBSラジオ「コラムの花道」で、現在日本で公開中の映画『アウェイ・フロム・ハー君を想う』と、アメリカ史上初の女性の最高裁判事だったサンドラ・デイ・オコナーさんの知られざる関係について話しています。
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2008/06/617_b3b9.html


オコナーさんは、80年代にレーガン大統領によって最高裁判事に任命された。
レーガンは彼女を保守派だと考えていた。
しかし、1987年に進化論をめぐる歴史的な裁判があった。
南部のバイブルベルトの州では、1920年代から、聖書に反するダーウィンの進化論を公立学校で教えることが法律で禁じられていた。
25年には教室で進化論を語った教師が逮捕され、裁判で有罪になった。
60年代になって進化論を禁止する法律は違憲だという判決が出た。
これに対してキリスト教原理主義者たちは、学校で進化論を教えるなら、それと同じだけ神が万物を創造したという「創造説」も教えるべきだとし、81年にルイジアナ州アーカンソー州で法制化された。
この法律は違憲ではないか、ということで最高裁まで争われ、判決は違憲と出た。
オコナーさんも違憲に投票した一人だった。
それ以来、オコナーさんは保守とリベラル、どちらに投票するかわからない、判決のカギを握る判事とされてきた。
最近では、ゲイによるアナルセックスを違法としたテキサス州法を違憲としたことでも有名です。


↓アウェイ・フロム・ハー予告編