本日のTBSラジオ「ストリーム!」の「コラムの花道」は、
本日朝、突然辞任を発表したカール・ローヴ次席大統領補佐官について話しました。
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2007/08/814_0cee.html
今回、16分しかなくて、終わりがぷっつり切れたので、言おうと思っていたことを書いておくと、
カール・ローヴは確かに選挙のオタク的天才で、勝つためならどんな手段でも取ってブッシュを大統領にしたけれど、どんな国にしたいのか、というビジョンがなかった。
キリスト教保守を味方につけるためにゲイをスケープゴートにしたが、カール・ローヴの育ての父はゲイだったし、ローヴ自身それほど狂信的なキリスト教徒というわけでもない。
選挙に勝つということだけに特化されたオタクなのだ。
ブッシュは大統領になってから、テロ戦争、破綻した教育、破産した年金、史上最大の財政赤字、対中国貿易赤字、狂牛病、石油不足、地球温暖化、その他の問題を結局は何ひとつ改善できなかった。改善案すら出さなかったことも多い。この7年間、アメリカの政治は停滞した。
ブレインのカール・ローヴは選挙に勝つための戦略以外で政治的な理想を口にしたことが無い。
たぶん興味なかったのだ。選挙オタクだから。
そんな人が「ブッシュの頭脳」だったわけだが、それももうない。
ブッシュの頭脳は今や、チェイニーだけになっている。