町山智浩のポッドキャスト映画特電が復活しました

TomoMachi2007-12-25

http://www.eigahiho.com/podcast.html
↑というわけで、長らくお待たせしました。
12月24日にようやく復活しました
ポッドキャスト町山智浩アメリカ映画特電」、


今回はもう日本公開済ですが、ウィル・スミス主演の「アイ・アム・レジェンド」について。
全米で大ヒットしている「アイ・アム・レジェンド」ですが、これは奇妙な映画です。
というのも、結末があまりに唐突で、中盤まで張った伏線を回収せずに終わるからです。


人類がウィルスでほとんど死滅し、生き残りは吸血鬼になってしまうという話ですが、
中盤で、それまで「ウガー」しか言わなかったケダモノというかゾンビのような吸血鬼が、
罠を作ってウィル・スミスを狩ろうとしたり、強力なリーダーの下で組織化されていくのです。
これは、吸血鬼たちが、知能を持ち、社会を築こうとしているように見えるのですが、
その伏線はどこかに消えてしまい、まったく回収されずに終わります。
実はこの映画の結末はいったん作ったものの映画会社が不満で、公開直前に新たに撮り直されているのです。


では、吸血鬼が社会を形成していくという伏線は本来、どういう結末に向かっていたのか?
リチャード・マシスンの原作「吸血鬼/地球最後の男」、
最初の映画化「地球最後の男」、

二番目の映画化「オメガマン」、

そして、藤子不二雄によるマンガ「流血鬼」などをからめて語っています。