BOONDOCKS

TomoMachi2004-06-16

今日の「ブーンドックス

1コマ目
編集部から読者にお知らせ
今回の『ブーンドックス』の内容は、
レーガン元大統領に全国民が喪に服している時に適切でありませんでした。
そこで編集部で問題のセリフを修正したものをお届けします。


2コマ目
ヒューイ「レーガンに対して、じいちゃんが本当に思っていることを聞かせてよ」
じいちゃん(検閲済)「彼は立派なコミュニケーターだったな」
3コマ目
じいちゃん(検閲済)「勇敢な指導者だった。彼のおかげでアメリカ人は誇りを取り戻した」
4コマ目
じいちゃん(検閲済)「レーガンのしたことすべてに賛同するわけじゃないが、惜しい人をなくしたよ」


もちろんこれはレーガン賛美一色に染まったアメリカを茶化したギャグだが、
じいちゃんの本音はだいたい以下のようなものだろう。


レーガンが冷戦を終わらせたなんてとんでもない、功労者はむしろゴルバチョフ民主化のために血を流したロシア東欧の人々に決まっている。
レーガンは彼らもろともソ連を核攻撃で滅ぼそうとしたんだ。
グレナダに左翼政権ができると派兵して潰そうとし、
ニカラグアホンジュラスに武器を送って右翼勢力を支えた。
しかもその援助はアメリカ人を人質にとった敵国イランに武器をこっそり武器を売った金だ。
アフガンのイスラム勢力にも巨大な援助を行った。
現在のイスラム過激派の種を撒いたわけだ。
エイズが発見された時も「ホモに神が下した天罰だ」といって対策を遅らせたので多くの犠牲者を出した。
元は民主党員で俳優組合の会長だったのに影でアカ狩りと取引していた裏切り者だったことも発覚した。
アイルランド人でカソリックだったのに、プロテスタントの右派に転向して
その後のキリスト教右翼と共和党の癒着に道を開き、政教分離をないがしろにした。
レーガノミックスで金持ちの税金を優遇し、貧富の差を広げ、大量のホームレスを生み出した。
大企業の生産工程省力化で大量の工場閉鎖とリストラを招き、さらに海外に奴隷労働工場を移す産業の空洞化を招いた。
アメリカ国内は金融や投資、それに情報産業中心になり、90年代ニューエコノミーの基盤を作ったが、
ブルーカラーには仕事がなくなり、貧富の差はさらに拡大した。
また公共事業の民営化によって、電力や水などライフラインは企業の商品、投機の対象になり、
電力費高騰などの事態を呼んだ。
最終的に財政は破綻し、史上最大の赤字を残した。
「家族の価値」が大事だと言いながら、自分は子供に冷たく、全員が反発し、娘はセックスとドラッグに溺れた。
しかも、50年代の価値を取り戻そうとして、60年代に黒人たちが血を流して勝ち取ったアファーマティブ・アクションに反対しやがったんだぞ!
女房の尻に敷かれたあのバカは!


ん、上のほとんどはちょっと言葉を変えるだけでブッシュ政権にも言えることだったりして。