震災直後に台湾の人が作ったリンキンパークのビデオ

こないだ、こんなビデオを見つけた。
震災から間もない3月22日に、台湾の人が、リンキン・パークの歌「イリディセント」に合わせて作ったビデオ。
「イリディセント」はリンキン・パークが2010年に出したアルバム「サウザンド・サンズ」からのシングル・カット。
トランスフォーマー3」のエンディング・テーマとして使われた。
「サウザンド・サンズ」は核戦争をテーマにしたコンセプト・アルバム。
メンバーのマイク・シノダが日系三世であり、広島、長崎で既に核を使った戦争が行われた事実を踏まえている。
この「イリディセント」は、核爆弾で焼き尽くされた焦土に立つ人々を歌っている。
だが、このシングルカット直前、3月11日に東日本を大震災が襲った。
すぐにマイク・シノダは日本のために様々なチャリティを行った。
この歌は不幸にも震災と原発事故を連想せずにいられない歌になってしまった。
歌詞でリフレインされるLet it goは、「もう忘れろ」「放っておけ」という意味だが、
その前にremember(忘れるな、思い出せ)という言葉があるので、
ここでは「先に行こう」と訳してみた。

大破壊の跡に立ちつくしていた君
見えなくなった明日を待っていた君
雨のように降り注ぐ大変動
心は救いを求めて叫ぶ
君はあの日 凄まじく孤独だった


寒くないかい
絶望のなかで茫然としてないかい
希望を抱こうとしても
知ったのは失敗ばかりだが
この悲しさと悔しさを胸に刻んで
さあ、先に行こう
前に進もう