サスペンス映画なのに駄作すぎてコメディに分類された「ツーリスト」

TBSラジオ「キラキラ」、今年最後の放送では、今回のゴールデングローブ賞で、傑作「トゥルー・グリット」が全部門で無視され、なぜか「ツーリスト」という駄作サスペンスがコメディ部門にノミネートされた問題について話しました。
ポッドキャスト
http://www.tbsradio.jp/kirakira/2010/12/20101231-2.html


ゴールデングローブ賞はハリウッド外国人記者協会に所属する各国の映画記者81人が投票で決める賞ですが、今回、「ツーリスト」という映画がコメディ部門の最優秀作品賞候補にノミネートされたことで、アメリカの映画ジャーナリストや映画ファンから、「奴らは映画がわかってない」「買収されたのでは?」と大不評を買っています。

NYタイムズ、ワシントンポスト、シカゴ・サン・タイムズなどの有力紙も「サスペンス・アクションとして作られた映画をコメディに分類するとはどういうことだ? しかも、この『ツーリスト』は観客の評判も悪くて興行的には大失敗、映画批評家からは総じて大駄作と言われているのに」と、ゴールデングローブ賞を批判しています。
今回の「キラキラ」では、こんなことが起こってしまった理由について解説しました。

要するに、ゴールデン・グローブの審査員は「ツーリスト」の映画会社に接待されたので「ツーリスト」を候補作に入れないとならなくなった。しかし、サスペンス映画としてまったくの失敗作なので、ドラマ部門にはとてもノミネートできない。そこで、「あまりにバカバカしいのでコメディだと思いました」(←正式コメント)という理由で、コメディ部門にノミネートしたようです。


「ツーリスト」がどれほど駄作なのか、興味のある人は、実際に観た人が感想をはてなにあげているので読んでみてください。
http://d.hatena.ne.jp/saebou/20101224/p1