廃墟写真家・丸田祥三の作品を小林伸一郎が盗作

廃墟写真家の丸田祥三くんが、最初の作品集「棄景」とその続編に掲載された写真を、小林伸一郎というベテラン写真家に盗作されて裁判しています。
実は丸田君のその二冊の写真集を編集したのはオイラなんだよね。
じゃあ、オイラも被害者のようなもんじゃん!
97年以降は日本にいないから、そんなパクリ本が出てるなんて知らなかったよ。


事件の概要はここ↓
http://haikyo.kesagiri.net/

そのサイトから引用した酷似した写真の例です。

左は丸田祥三が1987年に撮影。1993年の写真集「棄景」に収録。右は小林伸一郎が1995年に撮影。1998年の「廃墟遊戯」(メディアファクトリー刊)に収録。


両者の作品を比較したビデオ。

単に構図や光をパクっただけではない。廃墟写真はその廃墟を見つける作業も込みの作品なのだ。
http://sky.geocities.jp/pakuricamera/pakuri.html
ベテラン写真家・小林伸一郎は丸田の「棄景」が出版された93年以前は一度も廃墟写真を発表したことがない。
自分のテーマがなかったベテラン写真家が若手の新人からテーマごとパクったというわけ。
写真の説明文の間違いまでコピーしてるのが笑えます。


その盗作以上に驚いたのは天下の「アサヒカメラ」がこの事件の報道記事で、例として酷似した写真を並べるのではなく、まったく似てない写真を並べて、丸田の訴えが不当であるかのように見える記事になったという事実だ。
http://sky.geocities.jp/pakuricamera/asahi.html
ベテランである小林に気兼ねした編集部の判断とはいえ、こういう時こそバシっと真っ当に報道して根性を見せようと思わないのかね?
この事件をちゃんと記事にしようという朝日新聞の記者はいないかな?


歌人枡野浩一による丸田祥三インタビューのビデオ
http://www.ustream.tv/channel/masunoshoten