マイケル・ジャクソンはチャップリンだった

マイケル・ジャクソンの追悼式が今、終わった。
政治家たちが出てきてベタベタの賛辞だらけの弔辞を述べたけど、こいつらはやっぱりこの機会を政治的に利用しようとしてるだけだなあ。


いちばん本気で悲しそうに見えたのは意外にもブルック・シールズだった。
ガキの頃から金儲け目当ての大人たちに囲まれて育った二人にとってお互いだけが本音で話せる相手だったそうだ。
ブルックがいちばん好きなマイケルの歌はチャップリンの「スマイル」だったと話した。


チャップリンの生涯とマイケル・ジャクソンの生涯には共通点があまりに多い
二人ともいつまでもこどものような大人を演じ続けた。
二人とも、いつも白塗りの顔にアイラインを入れたピエロの顔をしていた。
二人とも、ヘンテコな歩き方がトレードマークだった。
二人とも、作品では愛と平和を訴えながら、私生活ではペド呼ばわりされ、裁判にもなった。


そしてジェーメイン兄貴が静かに「スマイル」を歌い上げた。
式ではマイケル・ジャクソンの歌がいろいろ歌われたけど、「スマイル」が最も感動的で、象徴的だった。

微笑んで
胸が痛んでも
微笑んで
心を砕かれても
空は曇っていても、なんとかなるよ
恐れと悲しみのなかにあっても微笑もう
そうしたらきっと明日は太陽が顔を出すよ
君のために