クリント・イーストウッドの『ミリオンダラー・ベイビー』は文字通りの「問題作」だった。
トレイラーハウス育ちのホワイト・トラッシュの30過ぎのウェイトレス(ヒラリー・スワンク)が老トレイナー(クリント・イーストウッド)のコーチを受けて女子プロボクサーとしてチャンピオンを目指す。
そういう映画だと思ったら、映画の中盤で、突然、ボクシング版「許されざる者」だと判明する。モーガン・フリーマンがイーストウッドとコンビ再結成した段階で気づくべきだった。
しかし、何が「許されざる」なのかを書くと映画の結末を明かすことになってしまうので、できない。
これが今、アメリカで大論争を呼んでいる。